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思考の方法がとても参考になった一冊
2014/07/18 投稿者:きたろう おすすめレベル:★★★★★
そもそも、私がこの本を読んだきっかけは”心”などには全く関係がなかった。科学好きの自分としてはただ、科学の進化というから何の本なのだろうと、ただそれだけのことだった。
ダイアネティックスという心の科学に関するものだというのは、後から知った。
私の中では、日本語でいう”こころ”と”科学”というものは、別物であると感じていたため、二つの主題自体が結びつかなかったのだが、心とは英語でいうところの”マインド”を指しているのであり、日本語の精神や真心のようなニュアンスは含んでいないことがわかった。
人によって読み方はまちまちだと思うが、私の個人的な感想を書かせてもらうと、この思考の方法そのものが非常に役立った。 科学的に思考するとは、こういうことを言うのだと思った。 というのは、工業などではなく人間の心という混沌とした分野を研究していくにあたり、ロン ハバード氏が取っていった思考の過程が書かれてあり、それが非常に明確で、理論的であるからだ。おそらく、こういった形で導きだされた答えというのは、例外が少なく応用範囲が広いに違いない。
何しろ、こんな考え方を心の分野に適用しているところが素晴らしい。
(そう思って仕事上のプロジェクトにこの思考の工程を取りいれたところ、バグが明確になり解決方法が見つかり、効率が3.5倍以上あがりました。)
本には人それぞれ、読みかたがあって良いと思うし、思わぬところからヒントが得られることもある。私の場合は、物事を考えたり分析したり、結論を出したりする際に参考になる良書であったと言える。